楊梅山国有林
楊梅山国有林は高槻市の市街地から北東部に位置し、原、成合、 川久保の集落に囲まれた森林であり、市民にとっての「里山」です。 また、1級河川桧尾川の流域の約3分の1を占めていて、その重要な水源林となっています。 高槻里山ネットワークは、平成16年4月に近畿中国森林管理局と楊梅山国有林を活動の拠点とすることで利用協定を締結し、現在では楊梅山国有林 「ふれあいの森」基本構想のもとで活動をしています。
 

清水台から楊梅山方面

楊梅山国有林 「ふれあいの森」基本構想


1、現状
楊梅山国有林は、高槻市の市街地から北東部に位置し、原、成合、川久保の集落に囲まれた森林であり、市民にとっての「里山」です。面積は約76.2haで、 一級河川桧尾川の流域 約3分の1を占めており、これの重要な水源林となっています。活動拠点は「楊梅山国有林46林班」で面積は約38haであり、スギ、 ヒノキの人口林が約50%で、それ以外はアカマツが松くい虫の被害で減少し、シイ、コナラ、ソヨゴ 、リョウブ等が生育している自然林(二次林)です。 なお、国有林の管理経営に関する基本計画による森林の機能累計区分では「森林空間利用タイプ」と位置づけられ、また、「ふれあいの森」構想 により 自主的な森林整備を目的とした森林です。さらに、大阪府立自然公園と都市近郊林神峰山の森とも隣接しており、高槻市の総合計画や緑の基本計画でも重要 な森林と位置づけられています。このように、楊梅山は高槻市にある森林の中でも適切に管理を行っていくことが必要な森林となっています。

2、利用協定
平成16年4月1日に楊梅山国有林46林班を近畿中国森林管理局 と森林ボランティアの組織である「高槻里山ネットワーク」が活動の拠点として利用協定を締結しました。

3、管理方針
楊梅山は都市に隣接している、いわゆる里山であり、しかも桧尾川 の水源林としても重要であることから
a.里山林としての景観形成
b.水源林としての機能の向上
c.地球温暖化防止のためCO
吸収能カの向上
d.自然環境との共生
e.教育、学習の場

4、施業方針
a.歩道(散策路)の整備
b.枯損木・倒木の処理及び除間伐
c.桧尾川源流域の流木等の整理
d.植栽林づくり
e.樹木群生地(展示林)の整備
f.林間広場の整備
g.ビオトープ(カブトムシ飼育)及び除間伐材を利用した作品づくり
h.生物多様性調査及び調査結果に基づく図鑑等の作成
i.森林環境教室、自然観察会及び施業体験の開催